身内用CoCハウスルールキャラ作成ツール

・げへげへ(作成過程)

※注意:プレイ用まとめはこちら

●このページは何?

 Twitterでお題をもらって、約1分で構想を作り、約30分で呟きながら詳細を決めていった「げへげへ」シナリオの作成過程を記述しています
 他人のシナリオの作り方がき気になるひとは多いと思うので(筆者も他人がどう考えながら作っているか気になります)、冷やかし半分で見ていってください
 ほぼツイートの引用なので、口調や改行等おかしいところがあり、見にくいことをご容赦下さい
 出来るだけなぜそうしたのか、その時の考え方を添えながらツイートしていました

●お題

TRPGのシナリオが作りたい熱がたかまっている。
一本なんかシナリオ作りたい。
何かネタお題いいのないかな

げへげへ
(※注:ネタ提供者はこの呟きの後ネタを振ろうとしたのだろうが、なぜか筆者が「げへげへ」でシナリオを作成し始めてしまう)

げへげへで作ればいい?

やめて

わりといける、というかうかんだ

シナリオ作成に取り掛かる

●事件を考える

勝手にシナリオの作成過程を書いていこう お題「げへげへ」 何だか妖怪の名前っぽい→妖怪げへげへを出そう 舞台はどうしよう→ちょうど夏だし夏休みの田舎 田舎→夏休みに都会から田舎に泊まりに来た子供が主人公
(※注:お題をもらった時期が丁度夏休みに入ったところでした)

何が起きたか(起きるか)→子供たちが禁忌とされた場所に入って、げへげへを祀っている祠が破壊される SANチェック段階 1.祠を破壊したとき 2.祠破壊から帰って田舎の友人がおかしくなったとき 3.げへげへが祀られた理由を知った際 4.げへげへ退散時
(※注:筆者は何が起こるか(すでに何が起こったか)から決めることが多いです)
(※注:ホラー物は序盤からSANチェックさせるのが難しいので、できるだけ序盤からSANチェックを起こせるよう、どのタイミングでSANチェックを起こせるか考えました)
(※注:今回は祠破壊という割と序盤からSANチェックを起こせそうです)

げへげへ妖怪について→せっかくそういう名前なので、祠破壊時にそう聞こえるようにしよう 帰宅した後友人が「げへげへ」としか言わなくなる←それだけだと弱いから夜の田んぼにでてカエルでも食べるようにしようか 自分も一人の時に、げへげへと笑い声が聞こえる
(※注:げへげへ妖怪という名称から笑いが伝染すると思い浮かんだのですが、それだけだとインパクトが弱いと思いました。なので、何となくカエル食べながら笑うと怖いなと思ったので設定を足しました。これが妖怪の正体を決める際に役立ちました。)

封印された理由、げへげへ笑い声をあげてそれが伝染する、妖怪だから ただそういう存在だとひねりがないのでバックボーンを決めよう 江戸時代よりもっと前飢饉の際に、食べるものがない、いるのはたんぼのかえるくらいだ

カエルなんて人の食べるものじゃない、でもそれを食べるしか・・・ 村の勇敢な若者がカエルを食べる「食べてみるとうまいもんじゃよ、げへげへ」 わざと村人たちに同調させるため、勇気を振り絞って食べる若者

それに勇気づけられ何とか生きながらえる村人たち 冬を越すまでその若者は、ゲテモノを率先して食べる 「みなさんうまいもんですよ、げへげへ」

飢饉が去って数年後、若者はまた来るだろう飢饉のためにゲテモノを食べる研究を進めるが、村人たちに疎まれ始める 「そんなもの食べて気味が悪い」 土葬場でミミズをとっていた若者、 墓で遺体を掘り起こしたと勘違いした村人にころころされる

恨みで妖怪化、村人達は「げへげへ」と笑いながらゲテモノを食べるようになる 村の半分がそうなったころ旅の高僧によって封印される
(※注:笑いの伝染、カエル食いという設定から、妖怪のバックボーンを決めました。同情する余地を入れたのは、エンディングで封印するか、説得するかPLを悩ませるためです。)
(※注:筆者がただ退散させてハッピーエンドのようなシナリオを作成しないのは、完全に趣味です。逆にバッドエンドしかないのも作成しないですね。)

解決方法→力技→村の寺に残った呪文を唱える(先にこっちを見つけさせる)ただしこちらで解決すると、恨んだまま封印される(PC一人くらい封印に道連れさせてもいいかも)
(※注:PLは最初に見つけた解決方法を実行しやすいので、あえて同情を引く方でなく、無理やり封印する方の選択肢を先に見つけさせます。)

解決方法→説得:食事を供えてみんなで食卓をかこむ ただし、それらは普段食べない食材でなければならない (SANちぇっくもの) ただし、解決した後の後味はこっちのほうがいい
(※注:封印と天秤にかけさせなければならないので、説得は実行するのが難しくなる様考えている。封印は呪文を唱えるだけでいい)

あとはNPCの名前と、各シーンのディテールを考えて終わり シナリオ完成 CoCシナリオタイトル「げへげへ」
(※注:事件と、それに関わるNPCを配置し、NPCが何を思って行動しているかさえ決めればシナリオは出来たも同然です。
NPCの思考を決めておけばPCがどんな想定外の事をしても、ああ、こうされたらこのNPCはこうするだろうなと対応できるからです。)
(※注:呟いちゃったのでこのシナリオをプレイすることはないなと思って、NPC作成までせずここまでで終わりにする予定でした。
ですが気が乗ったので、少し時間を空けてツイートを再開しています)

●シーンを考える

補足 シーン1:都会から田舎へ  目的:導入 シーン2:山や小川で遊ぶ  目的:それとなく立ち入っちゃいけない場所を暗示させておく     NPCと仲良くさせる シーン3:寺で遊ぶ  目的:住職の印象付け(怖い大人)   封印方法の手がかり
(※注:シーンを考える場合、そのシーンは何が目的かを決めて作成しています)

シーン4:祠破壊  もうすぐ都会に帰るのでいつもよりちょっとだけ遅くまで遊ぶ→一番幼い子が迷子→祠発見→不可抗力で破壊  目的:祠破壊 シーン5:帰宅後  NPCのうちの一人が何を聞いても「げへげへ」としか答えず食べるものは・・  目的:ホラーシーンへの導入

シーン6:夜一人で  げへげへという声と租借音が台所で聞こえる→SANチェック→目を覚ます→なんだ夢か→手にはトカゲの干物が握られている  目的:SANチェック

シーン7:寺へ  大人に連れられ寺へ(PCが動くようなら辻褄が合わなくても大人の介入無しで進めたほうがいいかも)  目的:封印方法の入手 シーン8:祠へ  道中の山の中でホラー演出  目的:適度なホラー演出

シーン9:祠に到着  封印しようとすると「げへげへ」の正体を見つける  (古い文章?石碑が残っている?山に住む変わり者のNPCから語らせてもいいかも、その場合山で遊ぶシーンで登場させておく)  目的:第2の選択肢説得を提示

シーン10:決断  封印か、説得か、PCたちが考えた別の行動か、何もしないか決定させる  目的:クライマックス エンディング、シーン10で選んだ結果に沿ってエンディングを演出
(※注:筆者はこういった選択をさせるシナリオが大好きです。もしこちらが想定した選択以外を実施してくれれば、大歓喜です。)

封印を選んだら、できるだけむごたらしく「げへげへ」が封印されたくないと泣き叫ぶとか。PC(NPC)が封印に巻き込まれるとか、後味悪く演出する

説得を選んだら、食べるシーンをできるだけ詳細に描写、PC達に食材を選ばせてもいいかも、ただし、食べ終わった後はグッドエンド的な、安らかに「げへげへ」が浄化されるような演出で

NPC: ・大人 PC祖父 住職 (森の変わり者※私が出すならあえて老人でなく、若い男性にするかな) ・子供 最年長のガキ大将 最年少の女の子 最年少の女の子の姉 その他2名程度「げへげへ」要員