身内用CoCハウスルールキャラ作成ツール
▼ シナリオ
・誰がための鐘
思ったことをとりあえず書き出した状態、気が向いたらシナリオとして読みやすい状態に手を入れる
※ニコニコ動画注意:
ゆっくり動画作成中
●シナリオ概要
想定プレイ時間:オフセ3~4時間 想定プレイ人数:2~4
時代:産業革命 舞台:イギリス 片田舎
GM難易度:高(プレイヤーをGMが誘導すること前提) プレイ難易度:易(とにかくGMが誘導するので)
●あらすじ
愛する人を失った探索者達が、失意の中故郷に帰る汽車に乗り込む。
突然のトラブルで汽車から降りることになった探索者達は、激しい風雨の中、森の奥の微かな明かりを頼る。
森の奥に見えた微かな明かりは、とある貴族の洋館だった。
その洋館で探索者達は、とある伝承にまつわる奇妙な体験をすることとなる。
伝承を受け入れるのか、それとも拒絶するのか、探索者達の選択はいかに・・・
●PC作成
産業革命時代のイギリス舞台で作成
PC1が明確な主人公です、PC作成前にそのことをプレイヤーに伝えて下さい
PC1は必ず愛する人を亡くした設定で作成させること(恋人、配偶者、子供等が望ましい)
PC2以降はPC1の知り合いで作成するのが望ましい(葬儀のため故郷に帰るので、同郷が望ましい)
PC2以降はPC1に対してポジティブな関係であるのが望ましい(友人、恩師、借りがある等)
推奨技能:特になし
アーサー王伝説が絡んでくるが、プレイヤーがアーサー王伝説を知らなくても全く問題ない
●登場NPC(PCに公開しても良い表面上の性格)
◇列車
♂:車掌:グラハム 恰幅の良いベテラン車掌
♂:車掌見習い:ハンス 頼りのない見習い車掌
♂:運転手:ライオネル 運転手
♂:バーテン:トミー 陽気なバーテン
♀:給仕:エイダ 人懐っこい給仕
♂:成金:グスタフ・ホランド 嫌味な成金鉄鋼王
♂:成金のお付き:ゴーシュ 成金の太鼓持ち
♂:紳士:ジェフリー・ラザフォード 理想的な英国紳士
♀:婦人:レオノーラ 理想的な英国淑女
♀:女学生:マリア 恋人と駆け落ち中の女学生、良いとこのお嬢様
♀:御学友:リンゼイ 女学生の学友
◇屋敷
♂:主人:ジュリアス・ダドリー 没落貴族の党首
♀:奥様:ジョアンナ 夫不在の洋館を取り仕切っている
♀:娘:アリス 洋館の主人の娘
♂:執事:セバスチャン 典型的な執事
♀:メイド:ヴィヴィアン 典型的なメイド
♂:庭師:ガストン 強面の庭師
◇その他
PC1の愛する人
●シーンを読む前に
ページ末尾の真相を読んでからの方が、各シーンの理解が早くなるかも
イベントを頭から追ってから真相を知りたい人は、このまま読み進めて下さい
●シーン0:導入
※導入としてシナリオ開始前に以下の文章を読み上げます
喪服を纏った男女の葬列、ロンドンの街路に鎮魂の鐘が鳴り響く
誰がために鐘が鳴る
ゆえに問うなかれ誰がために鐘は鳴るやと
其は汝がために鳴るなれば
ジョン・ダン
※注釈:「誰がために鐘は鳴る」という有名な詩の一部を読み上げています
●シーン1:列車内
・状況説明を実施
【PC1】達探索者は、ロンドンで亡くなった愛する人の葬儀を、故郷で行うため列車に乗り込んでいる
遺体の搬送手続きは済んでおり、今乗っている汽車とは別の便で故郷に搬送されることになっている(重要)
故郷の町の名前が必要なら適当に付ける、筆者は語呂で「ウェンリントン」といつもしている(重要ではない)
季節は秋、時間は夕方、雲行きは怪しく今にも雨が降りそうである
左手は険しい山、右手には森、森の奥には大きな湖が見える
湖がプレイヤーがアーサー王伝説の「湖の乙女」の伝承が残っていると、さりげなく伝えておく
・シーン開始
【車掌】から「客車で異音がするので、申し訳ありませんが異音の原因が判明するまで、食堂車でお待ちください」とのセリフでスタート
客車に乗客、【車掌】【運転手】以外のスタッフ全員が集まっている
【成金】【成金のお付き】は、中央の席で愚痴を言いながら酒を飲んでいる「まったく、ホランド製鉄の社長が飲むに相応しくない安酒だ」
【紳士】【婦人】窓際の席で静かに談笑している
【女学生】【御学友】隅の席で顔を近づけて
・探索者達に各自行動を宣言させる(困ったら愛する人を亡くしたPC1を慰める形でしばらくRPさせる)
きりを見てイベント(RPが盛り上がっている位で打ち切るのが良い)
そうこう君たちが話していると、【成金】が【給仕】に絡み始めるのに気づくよ
【成金】「まったく、飲んでいても楽しくないそこの【給仕】酌をしろ!」【成金のお付き】「旦那様おやめください」そう声をかけるが【成金】は絡むのをやめない
・探索者達に各自行動を宣言させる(【成金】を止めに入らせるのが理想だが、無理に入らせなくてよい)
PC達が止めようとするが、【成金】は悪態をつく、<交渉系技能判定>なり具体的に説得するなりする
成功しようが失敗しようが【紳士】が入ってきて「かの有名なホランド製鉄の社長ではないですか、いやーぜひ飲みたかったのです、一杯奢らせてください」と言って【婦人】と共に【成金】の宅に座る
その際に【紳士】が【成金】を止めようとしたPCに目配せする「仲裁ありがとう、ここからは私に任せて」という感じ(手柄の横取りの印象を与えないように注意)
PC達が止めなければ【紳士】が上記の様な形で場をとりなす
※もし探索者が止めに入っていた場合
【給仕】が止めに入ったPCに礼を言う、男性探索者なら頬を赤らめさせて惚れさせる素振りを見せるのも有り(事前に容姿を描写せず、好みの容姿を聞いて、それに合わせるなどのテクニックも使える)
・仲裁後探索者達行動の隙間を見てイベント(前のイベントに畳みかける位で良い)
【女学生】【御学友】が探索者達に話しかけてくる(若い女学生に食いつきそうなPCをターゲットにすると良い)
【女学生】:積極的にはきはきとしゃべる 【御学友】もじもじと、基本しゃべるのは【女学生】にまかせる
【女学生】「これから私達【探索者達故郷の町】に行くんですの、【探索者達故郷の町】ってどんな所かしら?あ、ごめんなさい、聞くともなしにあなた方の会話を聞いてしまって、【探索者達故郷の町】出身らしいのでつい」
【女学生】【御学友】に自己紹介させる
適当にセリフを挟む「葬儀だなんて知らなくてごめんなさい」「まあ素晴らしい(町を褒める)」
適当に描写を挟む「お互いちょくちょく見つめ合う」「会話中机の下で常に手を握り合っている」(<目星>等判定させてもいいですね)
適当に会話した時点で【女学生】「良さそうな町で良かった、だって・・・私達もうロンドンには戻れないんですの・・・」と聞こえるか聞こえないか位でつぶやいて、【御学友】の手をぎゅっと強く握る
関係を問いただそうとするか一呼吸待ち、もし問いかけようとしたら(しなくても)次のシーンに移行し問いかけをうやむにする
●シーン2:停止した列車で
・シーン開始
「突然先頭車両の方で爆発音がすると同時に、急ブレーキがかかる」との描写でスタート
急ブレーキで酒がこぼれて【成金】が悪態をつき、【紳士】がとりなすなど入れても良い
・探索者達の行動を確認
当然状況確認をしようとすることが想定されるので【車掌見習い】の頼りなさを印象付ける
探索者達がふらなければ【紳士】から【車掌見習い】にふる
【車掌見習い】「えっと、【車掌】もいないし困ったなどうしよう」「とにかく機関車を見てこないといけないな」「でも【車掌】さんの判断も仰ぎたいしどうしよう」
機関車探索組と、客車で車掌を探す組で別れる様、【車掌】を使って誘導するのが望ましい
特にNPCだけで機関車探索はさせるのは避けること
危険だからと一部探索者達が食堂に残る場合、無理に止める必要はない
●シーン2-1:機関車
・シーン開始
機関車に向かう探索者
【紳士】が同行を申し出る
外へ出ようとすると、日が落ちかけ雨もぱらつき始める
【車掌見習い】がランタンを用意する(PCが用意していればそれを優先)
・機関車手前
機関車の汽笛から黒い煙が立ち上っている(<機械知識系技能判定>をさせる、汽笛は水蒸気を利用しているが、そこから黒煙があがるのは明らかにおかしい)
・機関車にて
【運転手】の姿はない【車掌見習い】が呼びかけても返事がない
探索者達が機関車のタラップに足をかけると、燃料投入口が"内側から"開いて、炎を纏った男が半狂乱になって飛び出してくる
登ろうとしたタラップの反対側の地面に倒れ伏す(SANチェック)
遺体の燃え残りを調べると【運転手】の懐中時計が燃え残っている(【車掌見習い】が知っている、【運転手】本人確認以上の意味はない)
機関車を調査する場合、まず適当に内装を描写「前面のガラスにベッタリと粘液が付着している」「石炭投入用のスコップで内装が傷付けられている」
「燃料投入口が赤熱化している」まで説明した後即座に5カウントダウン(筆者は指を折りながらカウントダウンしている)
カウントダウン中に伏せる、隠れる等の行動をとった場合、燃料投入口の扉が吹き飛び、森の若木をへし折って地面に突き刺さる光景を目撃する
カウントダウン中に何もしなかった場合、燃料投入口の扉が頬の脇すれすれをかすめる(SANチェック、隠れる等の行動をとった場合でもSANチェックさせてもいいかも)
・運航不能
機関車から火の手が上がり、見る間に機関車後ろの石炭に引火する
雨が強くなり始めるが、とてもじゃないが雨で消えないくらいの火の勢いである
このままだと食堂車、客車まで燃え広がる
状況を知らせに戻ろう
●シーン2-2:客車
・シーン開始
客車に人影はない
探索者達を一度最後尾デッキまで移動させる
もし"上"を気にする探索者がいれば、次の演出を即座に行う
・車掌だったもの
「デッキから戻ると不自然に"服"が落ちてるよ、車掌の服だ、その周りには青黒い粘液がまとわりついている」
粘液や服を調査する(<探知系技能判定>をさせても良い)
服の傍らにはマスターキーと、車掌の手帳が落ちている(<探知系技能判定>をさせても良い)
粘液を探索すると、人間の体組織の一部が残っている事で粘液は元人体だったことに気付く(目玉でも残しておけばいいかな、匂いで人体だと気づくでも演出上いい感じ、SANチェック)
この時点で爆発音が響き、機関車組と合流させる
●シーン2-3:食堂車
・シーン開始
食堂車に残った探索者
窓の外を覗くと左手の山肌に、人が歩けないような場所を歩けないような速さで駆け抜ける影が見える(<探知系技能判定>をさせる、SANチェックはお好みで、筆者としては待機組の演出判定としあまり重要な意味を持っていない)
●シーン3:嵐の中森へ
・シーン開始
「今にも炎に飲まれそうな車体を目の前に君たちはどうする?」との描写でスタート
客車に置いていた各自の荷物を取り出すくらいの時間はある
連結を切り離して、延焼を止めるほどの時間はない
・手帳
車掌の手帳を調べる場合「この路線で最近女性の行方不明者が多発する」と書かれている(筆者は左記必須情報以外に、走行中の社外に並走する影が見えた等ホラー演出を入れている)
・誰がリーダー?
ここまででリーダーシップをとる探索者がいるようにシナリオを進めたい
もしいない場合は【車掌見習い】に追認させる形で【紳士】が洋館へ誘導する
・洋館へ
【成金】が「どうしてくれるんだ」と【車掌見習い】に詰め寄る(探索者達の対応を見る)
【女学生】か【給仕】の探索者達が食いついた方が、肩を抑えて寒さで震える(コートを貸すなどさせてフラグを立てさせると良い)(探索者達の対応を見る)
<探知系技能判定>をさせて、森の奥に明かりが見えることに気付く(探索者達全員失敗したら、【紳士】が見つける)
森の奥に見えるのだから、少し歩けば木に隠れて、見えたり見えなかったりするはずなのに、煌々と明かりは照らされているのを不審に思う
森の奥にぽっかりと開けた空間がある
2階建ての洋館、手入れされた庭、洋館の裏手に広がる湖
それが見えた瞬間煌々とした明かりが、現実的な洋館から漏れ出す明かりに代わるのに気づく(<探知系技能判定>をさせても良い、SANチェックもお好みで)
重厚な扉に備え付けられたライオンの口にぶら下がるノッカー叩いてしばし待つ
たっぷり分は待ち、再度ノックしようかと思ったその時、窓越しに奥からランタンの明かりが近づいてきて、内側からかんぬきが開けられる音がする
執事らしい格好の初老の男性が扉を開き切らず、顔を出し「こんな夜分に何用ですかな?」と問い質す
ここでシーンを切る(筆者はここで必ず休憩を入れる)
●シーン4:不気味な洋館
・シーン開始
改めて「こんな夜分に何用ですかな?」と問い質す描写でスタート
汽車が事故で炎上した、一晩止めてほしい
【執事】「奥様に確認してまいりますしばしお待ちを」
かんぬきを掛け直し奥へ
5分ほど待った後再び扉が開く
【執事】と【メイド】がタオルと温かい湯を用意して出迎えてくれる
【執事】「奥様に確認しましたところ、事故とは災難です、ぜひゆっくりして行って下さいとのことでした」
【メイド】はあまりしゃべらせず、無機質、無表情な感じで
【執事】「2階に客室を用意させて頂きました、一息つきましたらささやかですが晩餐をご用意させて頂きましたので、1階の食堂までお越しください」
この時点ではNPCに館のことをあまり答えさせない、何か聞いても奥様からお話があります位にしておく
・部屋割りを決める
館のマップを元に適当に決める(【紳士】【婦人】、【女学生】【御学友】がそれぞれ個室になるように配慮)
【成金】が「ここを使わせてもらおう」と大きな部屋を勝手に使おうとする(くどい様ならいらない演出)(たとえ使われても部屋は足りる)
NPC達は特に何もなければ下記の部屋割りを希望、相部屋可は【車掌見習い】の部屋、説得すれば【成金】も可、【紳士】【女学生】は絶対に相部屋としないこと(シナリオの都合)
【紳士】【婦人】2F(6)部屋
【女学生】【御学友】2F(8)部屋
【成金】【成金のお付き】2F(9)部屋
【車掌見習い】【バーテン】【給仕】2F(10)部屋
・晩餐開始
頃合いを見て食堂に全員集まる
長テーブルの【主人】席は空、両脇に【奥様】と【娘】が座っており、【執事】と【メイド】が食事の準備をしている
食事はパンと、肉入りシチュー(探索者達を警戒させる演出をするのも良いが、食事自体は普通のもの)
【主人】席の裏には家族を描いただろう肖像画がある恐らく【主人】だろう男性と寄り添う【奥様】の腕に抱かれたまだ赤子の頃の【娘】
【成金】は貴族にお近づきになろうと主人の席のそばに行こうとする
【奥様】「ヴィヴィアン、お客様がいらっしゃいましたわ、配膳をしてちょうだい」【メイド】「かしこまりました奥様」とのやり取りで配膳が始まる(ヴィヴィアンの名前は必ずここで呼ぶこと、この後も何度か名前で呼ぶように)
【主人】の席にも食事が配膳される【主人】が後から来ると思いきや、来ないのに当たり前のように食事が始まる
【奥様】の仕切りで「まずは晩餐を始めましょう、父よ、あなたの慈しみに感謝してこの食事をいただきます。ここに用意された物を祝福し、私達の心と身体を支える糧としてください。父と、子と、聖霊のみ名によって、アーメン。」晩餐が始まる
探索者達の質問タイム、基本的に【奥様】が答える(都合の悪い質問は薄い笑みではぐらかす)
・晩餐中の怪異
頃合いを見て探索者達に<目星>
成功すると、【主人】の席に用意されていた食事が空になっていることに気付く
下げられたのではなく、明らかに人が食事をしたかのような減り方(SANチェック)
館の住人を問い詰めても薄い笑みではぐらかす
・娘の興味
【娘】はマナーの見本通りの所作で食事をしているがそわそわしている
PCが話しかけたら元気よく答えるが、すぐ【奥様】の様子を伺う(おどおどではなく、食事中はおしゃべりせずマナー良くとしつけられているから)
(話しかけたPCや食いつきが良さそうなPCを対象に)【奥様】「この子は生まれてからこの別荘地から出たことがないんです、お客様さえ良ければロンドン等外の世界の様子を教えてやって下さりませんか」
承諾する探索者
満面の笑顔で喜ぶ(出来るだけ好印象を持たせるようRPする)
【奥様】「ただし食事が終わってからですのよ、それにお客様は事故でお疲れですから、長いお話は明日になさいね」【娘】こくこくとうなずく
【奥様】「お先に失礼します、お客様方はごゆっくりなさってください、それと館内は住人の私室以外はご自由に見て下さってかまいません」(重要)
・晩餐後
【娘】は外の世界の話を聞いて、一番積極的に関わってきた相手に対して
【娘】「おにーちゃん(おねーちゃん)の話すっごくおもしろかった、また明日聞かせてくれる?お礼にたからものみせてあげる」
明日探索者の誰かを【娘】の私室に呼ぶように図る
・食堂退室
玄関にびしょ濡れの大男がハンマーを持って立っている
PCが攻撃しようとしたら【メイド】が止める「あら【庭師】さん、嵐の中館の補強ご苦労様です」と言ってタオルを差し出す(敵だと思わせて実は違うという、落差的なのを狙っている)
【庭師】「おう、お客人だか、ゆっくりしてってくんろ」
【庭師】は嵐が来ているので館の補強をしていただけ(というていだが、実は何かあったら探索者達を館に誘導する役目という設定)
・夜の館
基本的に翌日朝にさせてしまう
館内を探索するなら、ほどほどに触手生物の影や、奇怪な鳴き声等を聞かせる
本格的に探索するなら「雨に濡れた中森の中を歩いたので休まないと翌日ペナルティだけどいい?」と聞いて、それでも良いというなら翌日のイベントを早めてしまえばいい
●シーン5:伝承と真実
・シーン開始
目が覚めたところでスタート
強い雨音が響き、がたがたと窓扉が揺れる音が響く管内
・朝食に向かう前に
食堂へ向かおうとする探索者たちに【紳士】が声をかける、【婦人】が熱を出したので安静にするために自室で療養する(既に【メイド】に声をかけ、簡単な食事を客室で取れるよう手配している)(<医療技能>等をしてもいいが、ただの風邪である)
【車掌見習い】【バーテン】が雨具を借りて線路を伝って事故報告をしてくると言う、止めなければ、2名はフェードアウト(探索者達が止めるなら基本逆らわないが、これ以降の館内ではできるだけ空気にしてしまっていい)
・朝食後
朝食の描写はあっさり済ませる、【主人】の席に人がいないのは昨日と同じ
【娘】が昨日約束していた探索者を部屋に招く
【給仕】が意中の探索者と話したいと申し出る(もしPCの食いつきが悪いようならスルーしていい)
・重要なイベントは以下の通り
探索者達に館を探索させる、うまいこと順番にイベントを起こす
【娘】私室での語らいと、【女学生】失踪さえこなせば強引に次のシーンに持っていける(伝承の真相は【メイド】の口から語らせる、探索感がなくなるので出来れば探索者達に書斎を調べて欲しい)
【娘】私室での語らい
書斎探索
【婦人】失踪
【女学生】失踪(【給仕】私室での語らいから繋げるのがベター)
●シーン5-1:【娘】私室での語らい
・うきうきした様子で探索者を私室に呼ぶ
部屋には、ベッド、机、窓、鏡台、大きな熊のぬいぐるみ
特に大人物の大きな鏡台に目が行く、現状は布がかぶせてある
しばらく談笑した後【娘】「おにーちゃん(おねーちゃん)お話しありがとう、お礼にたからものみせてあげるね」
鏡台の布をはずす(この鏡台は生贄を集めるための触手生物を操るためのデバイス)
鏡台には自分の姿が映るはずなのに、映像として脳内に浮かぶのは一面に広がるお花畑である。だが、脳内に入ってくる画像の意味を認識しようとすると、読み取れる意味が音声情報に代わり怨嗟の声が広がる(SANチェック)
筆者の気に入っているSANチェックで、脳に入ってくる情報の意味をくみ取ろうとするとその意味情報が書き換えられるという演出(うまく描写できないなら、いままで集めてきた生贄の映像で出せばいいのではないでしょうか)
その流れで冷や汗を流しながら退室
●シーン5-2:書斎探索
・書斎探索
鍵はかかっていないが暗い、部屋のランタンを持って来れば書物を読める
書斎にはアーサー王関連の書物が並ぶ
奥の机に、ラテン語で書かれた書物と、それを【主人】が訳した書物がある(ラテン語を持っていたり、他の言を習得している探索者がいればその言語の書物がある、そういえば書物名をプレイ中に言ったことないや「エクスカリバーの真実」とでもしておくか、もっとかっこいい名前があればいいかな)
プレイヤー達にアーサー王伝説を知っているか尋ね、エクスカリバーの鞘と、湖の乙女について簡単に説明する
エクスカリバー
(Wikipediaリンク)
湖の乙女
(Wikipediaリンク)
ラテン語で書かれた書物には、「エクスカリバーの鞘は身につけていると傷をうけない魔法の鞘である」と一般に言われているが、実際はその傷を他の誰かに身代わりさせているに過ぎないと書かれている
エクスカリバーの鞘は伝承と違い実は身代わりさせているに過ぎない、不死とするために生贄が必要
応用すれば死者を生き返らせることもできそうだ
【主人】は死者蘇生の方法に気づく、愛する母親を生き返らせようと試みられるが、神を冒涜する行為ではないかと悩む記述がある
●シーン5-3:【婦人】失踪
・【婦人】失踪
【紳士】が慌てた様子で探索者達に告げる【婦人】のために水を取りに行った隙に【婦人】がいなくなっている
探索者達も一緒に探してくれないか
書斎に誘導しても良いし、【女学生】失踪につなげてもいい
●シーン5-4:【女学生】失踪
・【女学生】失踪
【給仕】と私室で語らっていたり、【婦人】を探索していると、【女学生】の部屋で、ガタンと椅子を倒したような大きな音が聞こえる
部屋の前で聞き耳を立てるとクチュクチュとした水音と共に、あっあっあっと嬌声が聞こえる(<探知系技能判定>をさせてもいいが、失敗しても聞こえる様にすること)
誤解して扉を開けないようなら、扉の下から青黒い粘液が染み出してくる
部屋の中には【御学友】の服と周囲に広がる粘液、ベッドの下に下半身を突っ込むように倒れた【女学生】がいる
【女学生】を助け起こそうとすると【女学生】の下半身が存在せず、粘液が絡みついている(SANチェック)
【女学生】「あなたは【PC名】さん?・・・もう目が見えないの・・・【女学生】は無事?・・・あの娘が無事ならそれでいいの」
無事と答えれば安らかな顔でこと切れる、無言や正直に答えた場合は、半狂乱に叫んだあとこと切れる(ただの筆者の感想:いままでやってきて無事と答えなかったプレイヤーはいなかった)
・クライマックスへ
【執事】「奥様がお呼びです広間へこちらへどうぞ」
●シーン6:鞘の行方(クライマックス)
・広間で
探索者達以外のNPCが椅子に括り付けられ、【執事】は手に拳銃を、【庭師】は手にハチェットを持っている
館の住人に危害を加えても、エクスカリバーの鞘の効果で蘇生する(蘇生目撃でSANチェック)
今まで控えめだった【メイド】の存在感を出していく(あいかわらず無言だが、明らかに雰囲気が変わってる等)
【奥様】が真相を語る
・真相
探索者達以外のNPCが椅子に括り付けられ、【執事】は手に拳銃を、【庭師】は手にハチェットを持っている
館の住人に危害を加えても、エクスカリバーの鞘の効果で蘇生する(蘇生目撃でSANチェック)
今まで控えめだった【メイド】の存在感を出していく(あいかわらず無言だが、明らかに雰囲気が変わってる等)
【奥様】が目的を語る
・【奥様】の目的
【主人】は没落貴族、先代が魔術書にはまって破産した。残された書物と湖畔の別荘で余生を過ごそうとしていた
先代の残した魔術書を読むうちに、エクスカリバーの鞘の真実を知る
【主人】はこの館でエクスカリバーの鞘を発見する(【主人】がはめている指輪が鞘である、それによってヴィヴィアンが仕えることになる)
研究を進めるうちに蘇生の方法を知る、生贄を大量に集めればいい、蘇生させる人物の異性のほうが生贄は少なくて済む(男性を蘇生させるなら、女性の生贄のほうが効率が良い)
エクスカリバーの鞘をどう使うか思い悩むうち、母親が流行り病で死亡
【主人】は思い悩む蘇生させるか、結局蘇生させないまま事故で亡くなってしまう(湖で溺死)
【奥様】の目的は、【主人】を蘇生させることである
・ヴィヴィアンの見極め
【奥様】が語った後【メイド】が探索者達に問いかける
探索者達が【メイド】の正体を聞いたら、本人の口から「湖の乙女」と語らせて良い
資質を図るとして【PC1】に問いかける。【湖の乙女】「【主人】を蘇生するには男性なら2名、女性なら1名の生贄が必要です、さあ【PC1】、あなたがその生贄を選ぶのです」
想定質問:なぜ【PC1】なのか「素質があるから」 人数の違いは?「生贄効率の話、異性のほうが少ない犠牲で良い」 館の住人を選ぶのは?「当然却下」 選ばなかったら?「PCの中から【湖の乙女】が選ぶ」
【成金】【成金のお付き】が選ばれやすいが、選んだら「そう、自分の気に入らない人を選ぶのは当然ですよね?」等心にくるようなセリフをかける
誰を選んでも辛辣な言葉をかけ、生贄になる人物を選んだという事でSANチェックさせる
PC自ら生贄になると選ばれたこともあったので、実は資質を図っただけで、生贄は十分に揃っているとして進めたことがある
目の前で手鏡(触手生物操作デバイス)を操作し【娘】が選んだNPCを生贄にする(目の前でどろどろに溶ける、SANチェック)
食料倉庫にある隠し階段から地下の「湖」へ誘導
・「湖」にて
「湖」と呼ばれる地下空間、地下への階段を下ると12m×12m位の空間がある(ここにエクスカリバーの鞘(指輪)が安置されていた)
中央部分がすり鉢状に凹んでいて、そこから水が沸いている、最下段まで降りると足首くらいまで水が張っている
水が沸いているのにじめじめしておらず、どことなく静謐な雰囲気を感じる
中央部分に男性が横たわっている【主人】だ、生気がない、胸で手を組んでいて、手には指輪がはめられている(指輪は物理的に外せない)
・再開
【奥様】が【主人】に駆け寄る
使用人達は涙を蓄え【娘】ははしゃいでいる/li>
【奥様】が厳かに呪文を唱え【主人】の体に赤みがさす
【主人】ぼーっとした頭を振りながら上半身を起こす
【奥様】「あなた!」【娘】「おとうさん!」【執事】【庭師】「旦那様~!」
【主人】周りを見渡し状況を理解する、微笑みを浮かべ、家人にねぎらいの言葉をかける
【主人】探索者達を見てこうつぶやく「エクスカリバーの鞘資格者か後はどうとでも・・・」と言って【執事】の拳銃を受け取る
拳銃を受け取ったところで少し探索者達の様子を伺う
【主人】狙いもつけず3発の銃声、【奥様】【執事】【庭師】がどっと倒れる【奥様】「なん・・・で・・・」
【主人】次は【娘】に狙いをつける(探索者達が庇う等すればさせてよい)たっぷり1呼吸の間があった後、1発の銃声
【主人】は自らの口内に銃口を入れ引き金を引く、こと切れ崩れる左手には指輪が(いつの間にか外している)
【主人】は"罪"を犯した身内にけじめをつけるため、指輪を外した(不死身化していない)状態で拳銃を撃った(全て【湖の乙女】の思惑通り)
想定行動:手鏡を奪えば触手生物をあやつれるか「あやつれる」 探索者達がシナリオが破綻しそうな行動を取ったら「【湖の乙女】の不思議力で止めましょう」
・湖の乙女の囁き
【湖の乙女】が指輪を拾ってそっと【PC1】に差し出す
【湖の乙女】「これがあればあなたの愛する人ともう一度会えるのですよ?」
【PC1】に最後の選択をさせる
基本的に下記の4パターンを想定しているが、その他の選択でも柔軟に対応(パターンから選ばせれるのがキーパリング的には楽ですね)
指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、【PC1の愛する人】を蘇生させる
指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、【PC1の愛する人】を蘇生させない
指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、指輪を破壊する
指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取らない
もし【PC1】が発狂していれば、【PC1の愛する人】を蘇生させるENDに誘導
●シーン7:誰がための鐘
・シーン開始
シーン0:導入の詩をもう一度読み上げたところでスタート
選んだ選択によって変える、代表的な選択時の例をいくつかあげる
・指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、【PC1の愛する人】を蘇生させる
【PC1の愛する人】が【PC1】に「ただいま」と語る
【PC1】が返答
「他を犠牲にして手に入れた安寧、それは本当に価値のあるものだろうか?」みたいなナレーションを挟む
館を継いだ【PC1】からカメラが引いていき、館全景と湖を映したところでEND
・指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、【PC1の愛する人】を蘇生させない
【湖の乙女】「王たる素質を持つ者よ、それがあれば【PC1の愛する人】を蘇生させられるのです、そうなさらないのですか?」
【PC1】が返答
館を継いだ【PC1】からカメラが引いていき、館全景と湖を映したところでEND
・指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取って、指輪を破壊する
【湖の乙女】は一旦喜ぶが、破壊しようとすると、やめてくれるよう懇願する(実は受け取らないよりも狂乱度は低いという設定)
【湖の乙女】「王たる素質を持つ者よ、それがあれば【PC1の愛する人】を蘇生させられるのです、どうか考え直してください」
指輪は破壊しようと思えば簡単に破壊できる、拳銃等で破壊可能(一度装着すれば破壊できない)
【湖の乙女】の断末魔が響く中、嵐がやみ晴れた空のもと探索者達は館を後にする、
・指輪(エクスカリバーの鞘)を受け取らない
【湖の乙女】が半狂乱になって受け取ってくれるよう懇願する
【湖の乙女】「王たる素質を持つ者にエクスカリバーを渡すことが我が使命、存在意義、どうか受け取ってください」
指輪所持者がいないため「湖」(地下室)から出られない【湖の乙女】の声を後ろで聞き、嵐がやみ晴れた空のもと探索者達は館を後にする、
●シーン8:個別エンディング
・プレイヤーにどんなエンディングがいいか聞いて演出しましょう ・【娘】の処遇をどうするかプレイヤー達に聞きましょう(大抵誰か引き取ると申し出る人がいます)
●真相
・真相
◇列車
♀:女学生:マリア 【御学友】と駆け落ち中の女学生、家の金を持ち逃げして逃避行中なので、ロンドンには戻れない
◇屋敷
♂:主人:ジュリアス・ダドリー 蘇生は人の道に、神の御心に反するので、エクスカリバーの鞘(指輪)を封印するために自ら命を絶った(エクスカリバーの鞘の所有者のまま死ねば、次の所有者に鞘が譲られないため)
♀:奥様:ジョアンナ 【主人】を生き返らせる事だけが目的、それくらい愛している
♀:娘:アリス 【主人】を生き返らせるために生贄を集める、エクスカリバーの鞘の所有者たる資格はないが、触手生物を操る鏡の操作素質はあったので、【奥様】命で生贄を集めている(幼心になんとなく何をしているか理解しているが、あえて考えないようにわざと幼くふるまっている)
♂:執事:セバスチャン 【主人】を生き返らせる事だけが目的、多大な恩がある
♂:庭師:ガストン 【主人】を生き返らせる事だけが目的、多大な恩がある
◇湖の乙女
♀:メイド:ヴィヴィアン
ヴィヴィアンは諸説あるが「湖の乙女」の典型的な名前である
【主人】がエクスカリバーの鞘の所有者のまま死亡し、エクスカリバーの鞘を王に伝承するのが存在意義の湖の乙女としては、現状は存在が消滅することよりも恐ろしい
【主人】を蘇生するために館の住人を利用、不死化させた後【娘】に生贄をを集めさせエクスカリバーの鞘の所有者の素質を持つものを待つ(素質がないと扱えない)
汽車の路線での行方不明者は【娘】が操作した触手生物によって浚われている
エクスカリバーの鞘の所有者の素質を持つ【PC1】を見つけたので、館に招き入れ継承者とさせたい(探索者達全員に、触手生物を操る鏡の操作素質がある)
●館
・1F
◇1:食堂
◇2:食料倉庫
◇3:炊事場
◇4:メイド部屋
◇5:執事部屋
◇6:庭師部屋
◇7:空き部屋
◇8:用具倉庫
◇9:風呂トイレ
◇10:ホール
・2F
◇1:主人居室
◇2:奥様居室
◇3:書斎
◇4:娘居室
◇5:2人部屋
◇6:2人部屋
◇7:2人部屋
◇8:2人部屋
◇9:4人部屋
◇10:6人部屋